辺境騎士団のお料理係!~捨てられ幼女ですが、過保護な家族に拾われて美味しいごはんを作ります~

 この時間に、皆、書類仕事を片付ける。書類さえ提出してしまえばあとは自由だから、この時間に遠方の家族や恋人に出す手紙を書く者もいる。

(……なんて書けばいいんだ)

 アルドは、以前は王都を警護する守備隊にいた。王都の街中に魔物が出ることはめったにないが、周辺には魔物が生息している地もあるのだ。

 とはいえ、王都近辺に出る魔物は、辺境の魔物と比べると驚くほど弱いのだが。

 ――それでも。

 アルドは自分の腕を過信していたのだと思う。

 もともとは、剣の腕を見込まれて、騎士団 に入団することになった。周囲の誰よりも剣の腕が立つという自覚もあった。

 だから、王都の近くに魔物が出たと聞いた時、率先してその場に駆けつけたのだ。仲間の警告も無視して、魔物にとびかかった。

 それが大きな失敗だったと知ったのは、すべてが終わったあとのこと。