辺境騎士団のお料理係!~捨てられ幼女ですが、過保護な家族に拾われて美味しいごはんを作ります~

(おいしくできた……おいしくできたのに……!)

 フェザードランの肉は、おいしい。油も上等のものだったし、辺境伯家の夕食に並んでいる分は、ジェナの完璧な火加減がそこに加わっている。

 上手にできたけれど、問題は今の身体だ。五歳児。それも小柄な五歳児。唐揚げを二つも食べたら、他のものが入らなくなってしまう。

「うぅぅぅ……」

 しかたなく温野菜のサラダに手を伸ばしてもしゃもしゃ。栄養バランスは大事なのだ。

「父上、アルドはちょっと気になるかも」
「アルド?」

 ラースがそう言い出して、エルはラースに目を向ける。やっぱり、ラースも気が付いてたか。

 エルが見たところ、ラース は、この騎士団で浮いてしまっている。今日、蜂蜜を取りに行った時に、エルに親切にしてくれたのにびっくりしたほどだ。

「あー、あいつな……」

 ロドリゴも困った顔になった。