辺境騎士団のお料理係!~捨てられ幼女ですが、過保護な家族に拾われて美味しいごはんを作ります~

 ハロンはおやつのプリンがよほど気に入った様子だ。エルの方を見てにっと笑うからエルも同じようににっと笑って返す。

「ショートブレッドもおいしかったですね」
「でもあれは出かける時に持っていくのには向かないよなあ」

 メルリノもショートブレッドを気に入ってくれた様子だ。ハロンは、どこにショートブレッドを持っていくつもりなのだろう。

「書類の上にぼろぼろ落ちるのも困るな」
「書類の上で、食べなければ、いい」

 ロドリゴのところにも味見として持って行ったのだけれど、汚れて困る書類の上で食べなければよかったのでは?

 思わず半眼で睨むエルを見て、ロドリゴは肩を揺すって笑い始めた。

「悪かった、悪かった。たしかに俺が悪かったな」

 悪かったというのなら、頭をぐりんぐりんするのはやめてもらいたいのだけれど。ほぅとため息をついて、エルは目の前の唐揚げに集中する。