辺境騎士団のお料理係!~捨てられ幼女ですが、過保護な家族に拾われて美味しいごはんを作ります~

「ブラストビーの主食は肉なんで」
「え?」

 アルドの説明に、エルは目を剥いた。

 蜂の主食って、花の蜜じゃなかったのか。首を捻っていたら、笑ったアルドは説明を追加してくれた。

「蜜を与えられるのは、幼虫だけなんだけど、その蜜っていうのは働き蜂の体内で生成されるらしいっすよ」
「へええ」

 たしか蜂蜜って、ミツバチが集めた植物の蜜でできていた記憶があるのだが。魔物と昆虫では生態が違うということか。

 フェザードランをそこに置いているということは、蜂蜜のお礼ということなんだろう。たしかに、持ちつ持たれつなのかもしれない。

「壺五つ分!」

 とろりとした金色の蜂蜜が、壺におさめられた。ハロンが嬉しそうに両手を突き上げる。

 こうして、エル初めての遠征は、無事に終了したのだった。

 

 帰ってきたら、もちろんすぐに調理である。

「はちみちゅ! あみゃい!」

 噛んだ。