辺境騎士団のお料理係!~捨てられ幼女ですが、過保護な家族に拾われて美味しいごはんを作ります~

「兄上、僕、先走らないでって言いましたよね……?」
「あれ、そうだったか?」

 ラースは上機嫌だが、メルリノはなんとも言えない複雑な表情になった。
たしかに、ちょっと心配したけれど、周囲の人達の様子を見るに、そこまで心配しなくても大丈夫だったようだ。

 ブラストビーと人間はある意味共存しているかもしれない……共存? とここで首をかしげてしまったがまあいいだろう。

「アルド、にぃにが置いたお肉は何?」

 ラースは、巣穴の近くに肉の塊を置いた。そう言えば、フェザードランを狩ってきたのだったっけ。

 ラースは、ロドリゴから収納袋を借りてきているらしい。これはめったに出回らないのだが、中に袋の大きさよりも大きなものを入れておける魔法の袋だ。それに、重さも感じないらしい。

 残念ながら、中に入れたものは普通に劣化していくので、日持ちのしないものは入れられないのだけど。