辺境騎士団のお料理係!~捨てられ幼女ですが、過保護な家族に拾われて美味しいごはんを作ります~

 ふわりと空中に飛び上がったジェナは、八個のカップに均等になるようカラメルソースを注いでくれた。

 それから、プリン液を準備する。

 こちらにはグラムという概念はないから、天秤ばかりに卵を二個載せて、同じ重さになるよう調整した。多少多くても少なくても、プリン程度ならそんなに問題はないのだ。そこまで繊細なお菓子ではない。

「うーんと、蒸す。蒸すの。どうしよ」

 プリンを作ると決めたが、蒸し器がない。どうしようと思っていたら、ベティがちょんちょんと柄でエルの肩をつついてきた。

 そちらを見てみれば、自信満々のジェナが魔道コンロの上で待っている。

「おお!」

 ジェナで蒸してしまえばいい。フライパンで直接蒸すという方法もあったのだった。

「メルにぃに。お湯を沸かしてください」
「わかった」

 まずは、フライパンの底に布を敷き、プリンの容器を並べる。