辺境騎士団のお料理係!~捨てられ幼女ですが、過保護な家族に拾われて美味しいごはんを作ります~

 そう、メルリノはすごかった。町の人たちを逃がし、エルを守ってくれた。最高の騎士だ。

「そう、ですか……?」

 照れくさそうに、メルリノは笑う。

「そうよ? うんとすごかった」

 こぶしを握りしめ、力説。メルリノはますます照れた顔になった。

(……うん、頑張ったよ。それに、あれはなかなか言える言葉じゃないと思う)

 あの時、メルリノは迷わずエルだけ逃がそうとした。エルだけ逃がそうなんて、普通なら言葉にできないはず。

 彼は立派な騎士 なのだと、改めて認識したような気がした。領民のために自分の身を削ることのできる本物の騎士、そして辺境伯家の一員だ。

「ぷりん、食べりゅ!」

 早く城に戻ってプリンを作ろう。今のメルリノには、甘いものが必要だ。

 

 店で出していたプリンは、砂糖が多めの甘いものだった。