「ありがとうございます!」
街中に魔物が出ることはそう多くないらしいけれど、ここは魔物のすぐ側で生活している場所だ。町で暮らしている人達は、何かあれば城に駆け込むよう、避難訓練を行っている。
今も、その避難訓練がものを言ったようだった。
メルリノの指示に従い、皆、商売道具も放り出して、一斉に城に向かって逃げ始める。
「エルも一緒に行ってもらえばよかった!」
今になって、エルを担いだままであることにメルリノは気づいた様子だった。
「エル、降りる?」
「ううん、ここにいてください。大丈夫――大丈夫。君は、僕が守りますからね」
メルリノはエルをしっかりと抱え直した。エルは、メルリノの首に手を回す。
目の前に姿を見せたのは、巨大なオオカミのような魔物だった。足に怪我を負っている。
「たぶん、森から逃げてきたんですね……」
街中に魔物が出ることはそう多くないらしいけれど、ここは魔物のすぐ側で生活している場所だ。町で暮らしている人達は、何かあれば城に駆け込むよう、避難訓練を行っている。
今も、その避難訓練がものを言ったようだった。
メルリノの指示に従い、皆、商売道具も放り出して、一斉に城に向かって逃げ始める。
「エルも一緒に行ってもらえばよかった!」
今になって、エルを担いだままであることにメルリノは気づいた様子だった。
「エル、降りる?」
「ううん、ここにいてください。大丈夫――大丈夫。君は、僕が守りますからね」
メルリノはエルをしっかりと抱え直した。エルは、メルリノの首に手を回す。
目の前に姿を見せたのは、巨大なオオカミのような魔物だった。足に怪我を負っている。
「たぶん、森から逃げてきたんですね……」


