辺境騎士団のお料理係!~捨てられ幼女ですが、過保護な家族に拾われて美味しいごはんを作ります~

「それなら、城下町に買いに行きますか?」
「いいの?」
「食材買いに行くぐらいならね。出かけるって言っておけば大丈夫です」
「わあい」

 魔物が町の方まで来ることがあっても、メルリノの所在地がちゃんとわかっていれば問題ない。いつも卵を買いに行く店まで、どの道を使うのか連絡をしておけば。

 エルを独り占めして、一緒に歩くのは初めてだと思うとちょっとメルリノの気持ちも浮きたってくる。

 魔物討伐に行かないからこそ、こうやってエルと過ごす時間を確保することができる。それはそれで、悪くないのかもしれない。

 

 * * *



 なんとなく、メルリノに元気がないのは気づいていた。

 森の方で魔物が大量に出たらしく、ロドリゴは留守番の騎士以外をつれて、森に行ってしまった。残っているのは、騎士団員のおよそ二割。万が一の時のためにここに残っている面々である。