よしよし、と手を伸ばし頭を撫でてくる。エルに慰められてしまって、ますます情けないような気がしてきた。
「メルにぃに、甘いの、好き?」
「ん? 好きですよ」
「おーし!」
膝から滑り降りたと思ったら、エルは右手を突き上げた。
「こっそり、おいしいの、作る!」
「こっそり?」
「メルにぃに、と、エルの、秘密よ?」
言葉を区切って、人差し指をそっと唇にあてがう様はとても可愛らしい。一人だけ残されて、ささくれだっていた心が落ち着きを取り戻したみたいだった。
「ちゅーぼー! ぷーりーん!」
元気よく、意味のわからない歌を歌いながら進むエルに手を引かれて厨房に足を踏み入れる。
今日は、何を作ろうというのだろうか。
辺境伯である父も、不思議に思っているようなのだが、エルには料理の才能がある。才能があるだけではなく、調味料の扱いにも詳しい。
「メルにぃに、甘いの、好き?」
「ん? 好きですよ」
「おーし!」
膝から滑り降りたと思ったら、エルは右手を突き上げた。
「こっそり、おいしいの、作る!」
「こっそり?」
「メルにぃに、と、エルの、秘密よ?」
言葉を区切って、人差し指をそっと唇にあてがう様はとても可愛らしい。一人だけ残されて、ささくれだっていた心が落ち着きを取り戻したみたいだった。
「ちゅーぼー! ぷーりーん!」
元気よく、意味のわからない歌を歌いながら進むエルに手を引かれて厨房に足を踏み入れる。
今日は、何を作ろうというのだろうか。
辺境伯である父も、不思議に思っているようなのだが、エルには料理の才能がある。才能があるだけではなく、調味料の扱いにも詳しい。


