意外と自立心が強いらしく、自分のことは極力自分でやるようにしているらしい。どこで身に付けたのか、天才的な料理の腕の持ち主で、辺境伯家の食卓はずいぶんにぎやかになったものだ。
「うん、父上達は、魔物が出たからそっちに行ったんです」
「へえ、そうなんだ」
よいしょ、と遠慮なくメルリノの膝に乗ってきたエルはくったりと身体を預けてきた。
あまり栄養状態がよくなかった期間が長かったのか、エルは子供のわりに体力が少ない。そのくせ、厨房で過ごす時間も長く、こうやって厨房以外で見かけるのは実は珍しいことだった。
「メルにぃには行かないの?」
無邪気な目で見られるのがちょっと、いやだいぶつらい。辺境伯家の中で、自分だけが弱いのだと突きつけられる気がして。
「僕は、防御の魔術と回復魔術が得意だからね。今日は留守番だ」
「守る、大事」
「うん、父上達は、魔物が出たからそっちに行ったんです」
「へえ、そうなんだ」
よいしょ、と遠慮なくメルリノの膝に乗ってきたエルはくったりと身体を預けてきた。
あまり栄養状態がよくなかった期間が長かったのか、エルは子供のわりに体力が少ない。そのくせ、厨房で過ごす時間も長く、こうやって厨房以外で見かけるのは実は珍しいことだった。
「メルにぃには行かないの?」
無邪気な目で見られるのがちょっと、いやだいぶつらい。辺境伯家の中で、自分だけが弱いのだと突きつけられる気がして。
「僕は、防御の魔術と回復魔術が得意だからね。今日は留守番だ」
「守る、大事」


