辺境騎士団のお料理係!~捨てられ幼女ですが、過保護な家族に拾われて美味しいごはんを作ります~

 今はまだ身体が小さいから、前世と同じような料理を作ることはできないけれど、エルが作った料理を喜んでくれる人がいるのなら幸せだ。

(……あれ?)

 けれど、一人だけその輪に加わってない騎士がいた。

 彼は、王都から派遣されているというアルドだ。皆がおいしい料理に食らいついている中、なんとなく浮いているような気がするのだが気のせいだろうか。

(……でも)

 エルが声をかけたところで、何が変わるというわけでもないのだろう。

「エル様、どうかしましたか?」

 と、声をかけてきたのは、ロドリゴの副官であるジャンだった。彼からエルに話しかけてくるのは珍しい。

「アルド、ひとり」
「……ああ、彼のことは気にしなくて大丈夫です。仕事はそれなりにやっていますから、心配する必要はありませんよ」
「そう?」
「ええ」