辺境騎士団のお料理係!~捨てられ幼女ですが、過保護な家族に拾われて美味しいごはんを作ります~

 ラースとメルリノがうなずき合い、そして、ハロンは器を突き出した。

「おかわり頂戴!」
「ないっ!」

 肉を焼いて食べるために、ジェナを持って外に出てきたわけではないのだ。

 出汁を加えてある割り下をジェナに注ぎ、そしてそこに野菜を投入。そういえば、ここに白滝と焼き豆腐はなかった。白滝って、魔族の暮らしている地域にはあったりするんだろうか。

「なんだよ……野菜か……」

 ハロンががっかりした声を漏らした。お子様にはまだ早かったかもしれない。

 野菜に火が通ったところで、再び肉を投入。柔らかく煮えたところで、三人にどーぞ、と差し出した。

「うま、野菜うま!」

 ラースは、野菜をあっという間に食べてしまった。そうだろうそうだろう。肉のうまみに野菜のうまみ、そして割り下の風味が加わる。おいしくないはずはない。