辺境騎士団のお料理係!~捨てられ幼女ですが、過保護な家族に拾われて美味しいごはんを作ります~

「肉にかけると美味い」

 ロドリゴはうなずくが、肉にかけると美味いってそれだけではないのに。

「ロドリゴしゃま、おしょーゆ、おみしょ、ほちい!」
「わかったわかった。そう暴れなくても買うから安心しろ」

 ロドリゴに頭をぐりんぐりんとかき回されて、きゃーっと悲鳴をあげる。

 悲鳴と言いつつ、恐怖の悲鳴ではない。ぐりぐりするのが、ロドリゴの愛情表現だとちゃんとわかっているから問題ない。エルの方もだいぶ慣れてきた。

「おし、今夜は肉を焼くか!」
「肉、焼くだけじゃダメ」

 和風の調味料がある。そして、この地には最高級の牛肉もある。卵もある、野菜もそれなりにいろいろある。ならば、あれが作れるではないか、あれが。

 

 その日の午後、エルは調理係を呼び出した。うどんを作りたいのだが、エルには無理なのである。