辺境騎士団のお料理係!~捨てられ幼女ですが、過保護な家族に拾われて美味しいごはんを作ります~

 と、ロドリゴが宣言し、騎士達が歓声でそれに応える。

 エルは照れくさくなって、ロドリゴの胸に顔を埋めてしまったのだった。

 

 ロドリゴの言う「あいつ」は、タイミングのいいことに朝食を終えた直後に訪れた。

「ロドリゴ様、これ、今回の商品ね……!」

 やって来たのは、羊のような角が耳の両脇についている女性だった。角以外は、他の人とあまり変わらないように見える。服は人間の着るものとちょっと違っていて、つるつるとした不思議な布でできていた。

 とても美人だけれど、なんだか怖い。圧倒されるというか、近寄っちゃいけない気がするというか。

 ロドリゴの足にしがみついて、じっと見ていたら、彼女はくすくすと笑った。

「怖い?」
「お姉さん、角、綺麗ね。でも、びりびりする」
「――なるほど」

 行商人の彼女は顎に手を当てた。

「私の魔力を敏感に感じているのかな? 将来有望ね!」