辺境伯家の皆は優しいし、ここの食卓は気取ったものではなかった。皆、それぞれに近くにいる人達と思い思いに会話をしながら食事を楽しんでいて、その空気は好きだった。
だから、伯爵家にいた頃みたいに一人で食べるよりずっとずっと楽しく食事をしていたけれど、自分だけ味がわからないというのは、やはり心細くもあった。
「やったな!」
「あいっ!」
興奮のあまり、赤ちゃん言葉になってしまっている。
誰かが拍手をし、それはあっという間に伝搬した。何事かと思うほど、食堂内には手を打ち合わせる音が響く。
隣にいたロドリゴが、エルをぎゅっと抱きしめた。
「よかった、よかったな……!」
「あい、ロドリゴしゃま!」
くすん、と最後に鼻を鳴らす。こんな風に皆の前で泣いてしまったのは、味を失った時以来ではないだろうか。
「よーし、今日は宴会だ! そろそろ、あいつが来る頃合いだからな!」
だから、伯爵家にいた頃みたいに一人で食べるよりずっとずっと楽しく食事をしていたけれど、自分だけ味がわからないというのは、やはり心細くもあった。
「やったな!」
「あいっ!」
興奮のあまり、赤ちゃん言葉になってしまっている。
誰かが拍手をし、それはあっという間に伝搬した。何事かと思うほど、食堂内には手を打ち合わせる音が響く。
隣にいたロドリゴが、エルをぎゅっと抱きしめた。
「よかった、よかったな……!」
「あい、ロドリゴしゃま!」
くすん、と最後に鼻を鳴らす。こんな風に皆の前で泣いてしまったのは、味を失った時以来ではないだろうか。
「よーし、今日は宴会だ! そろそろ、あいつが来る頃合いだからな!」


