生徒会は私を狙っていた!?

良かった〜!一回も失敗せずに弾き終えれた!

ただ、あそこはもう少し音を伸ばした方が雰囲気出てたかも。最後の方は焦ってタイミングずれちゃったしな…

あれ?秋登先輩が固まってる

目の前で手をぶんぶん振っても気づかない

…もしや、私の演奏が下手すぎて寝ちゃった!?目を開けたまま!?

「秋登先輩?もう演奏終わりましたよ?」

秋「…っ!あ、あぁ。演奏すごかったぞ。なんていう曲なんだ?」

「あの、えっと…実はこれ落ち着いた曲って言われたときに昔聞いたことがあるな〜と思って弾いた曲なので曲名はわからなくて…」

秋「それでこの出来か!コンクールで優勝とかしたことあるんじゃないか?」

「えと、一応。小さい頃に受けたので優勝しましたけどほんとに小さな大会でですよ?」

秋「それでも十分凄いことだ。結芽はもっと自分に自身を持った方がいい。自分の凄さに気づけ」

秋登先輩の言葉に胸がジーンと熱くなる。

今まで言われてきた褒め言葉は感情がこもってないように感じて、ほとんどが不快に思うだけだったのに