翔&蒼side

翔「ッチ何でこいつなんかと…
結芽が1つ目の角を曲がる位でついていくか」

蒼「そうしよっか。というか急に大人しくなったね?結芽は翔にとってどんな存在なの?」

気になる〜と冗談半分本気半分で聞く蒼は一見朗らかに見えるが意味がわかっている者にとっては不快でしか無い。

翔「ッチほんとにムカつくな。さっさと結芽追いかけんぞ」

その時結芽はちょうど角を曲がり切ったところだった。

蒼「そんなに怒らないでよ。じゃあ追い掛けよっか」

翔「ッチ」

翔と蒼は笑顔とムカついた顔という真反対な顔をしながらも教室を出て角を曲がった。

ーーーー"左"にーーーー

数分後

蒼「結芽全然見つからないんだけど」

翔「俺たちもう理事長室についたぞ?」

蒼「結芽はどこに行ったんだ…?」

翔「もしや…!最初の角から間違えていたんじゃ!?」

蒼「流石にそれはないでしょ…ない、よね?」

翔「結芽ならないと言い切れ無い…」

はぁ…この日初めて二人の息があった。

ため息という息が