チャイムと同時に昂ちゃんが教室に入ってきた。




欠伸をしながら、速やかに種目決めを進行をする昴ちゃん。



「はい、今から種目決めを始めます。
 やりたいのあったら手挙げてけー」



ちょっと雑な気もするけど、、、クラスの皆んなはワクワクを抑えきれないくらい笑顔だから、これでいいのかも?



黒板に競技名を書いていた昴くんが振り向きながら言った。




「1個目は借り人競争。男女ともに3人ずつなー」





借り人競争ってたしか、昨日会長さん達が言ってた女の子に大人気な種目だよね…?

それならきっと、うちのクラスでも人気があるはず…

陽花たちも立候補するのかな?


陽花にどうするのか聞くために後ろを向くと、3人の女の子のギラギラとした目が視界に入った。




「「「はいっ!私達でやります!!」」」



す、すごい…


こんなに綺麗な挙手は見たことないってくらい、綺麗な挙手だ…!!