生徒会は私を狙っていた!?

ガラガラ

「おい!転校生が来た。紹介するぞ」

昂ちゃんが教室に入った瞬間うるさかった教室が一瞬で静かになり、転校生って言ったあたりからまたガヤガヤしだした。

「あの編入試験を突破したのか?」

「んな訳ねーだろ。どーせ裏口入学だよ」

「可愛い子がいいな〜♪」

「イケメン来いっ!」 

ん〜…なかなか静かにならないな。でもそろそろ、

「うっせぇぞ!こんなんじゃ結芽が入ってきにくいだろ!」

シーン

静かになったのはいいけどちょっと入りにくいなぁ…

「結芽、入ってきていいぞ」

昂ちゃんの言葉を聞き扉を開ける

向けられてくる視線は軽蔑、混乱、疑惑、怒り…とにかくあまりいい視線はない

というか、まだ軽蔑と混乱は分かるんだけど疑惑と怒りって何!?

「よし、結芽自己紹介をしてくれ」

「初めまして。一ノ瀬 結芽 と言います。よろしくお願いします」

「結芽の席はあそこの空いてる席だ。次は数学の授業だから準備しとけよ〜あと結芽には手を出すな」

昂ちゃんはいうだけ言って教室を出ていった。