生徒会は私を狙っていた!?

「ってーーあぁ~!!急がないとだめなんじゃなかったっけ!?」

「うぉわ!忘れてた…ここまで来たらゆっくり行くか!」

えっ!ただでさえ遅れそうなのに…今から走れば間に合うんじゃ?

昂ちゃんは1分位できてたし…

「昂ちゃん!今から走れば間に合うよ!」

「は?1キロ位あるぞ?それをあと5分でか?」

「昂ちゃん教室から来たんじゃないの!?」

「すぐ隣の職員室から…」

「まぁ、1キロくらいなら走れば5分で行けるよ!」

「(それができるのは結芽くらいだよっ!)
わぁーったよ!はしればいいんだろ!」

どこか投げやりにも感じる昂ちゃんは覚悟を決めたように深呼吸し、走り始めた。

「ちょっと待ってよ〜!」

急いで私も昂ちゃんの後を追う。

最初は勢いよく走っていた昂ちゃんも、3分位すると、

「はぁ、はぁ、何で結芽は余裕なんだよっ」

と、めちゃくちゃ息を切らしている

「昂ちゃん頑張れ!それでも元副総長か!」

ん?冗談で息を切らしてると思ったら結構本気で息切らしてる?

昂ちゃんったらトレーニングサボったんだろうな〜

結局スピードを少し落としてギリギリ教室についた。