生徒会は私を狙っていた!?

そう言われて顔を上げると"理事長室"と金色の字で書かれた高級そうなドアが見えた。

コンコン
「失礼します。転入生を連れてきました」

「おー、入れ」



ん?なんかこの声聞いたことがあるような…?

って、そんなわけがないよね!理事長さんとは今日初めて会うし…

でも、なんだろう。嫌な予感が消えない…

ガチャ



「やっと来たか…結芽さっきぶりだな」

「悠ちゃん!?なんでここにいるの?」



いや、本当になんでここに!?

まさか、不法侵入…?



「悠ちゃん!まだ間に合うよ、今なら理事長さんに謝りにいけば許してもらえるかも!」

「ん?なんか勘違いしてないか?俺が理事長だぞ?」



ーーっえー!




「うっそだぁ!悠ちゃん勉強嫌いすぎて昔私が教えてたぐらいじゃん!」

「ちょっ!おまっ!生徒の前で言うなよ」



隣を見るとぽかーんとした顔をした秋登先輩がいて



「結芽と理事長はどういう関係なんだ?」



うわぁ〜!絶対怪しまれてるよ、これ!

悠ちゃんのせいだ…