そんな悪役らしい振る舞いをするうちに、私を気に入ってくれた友人もできた。その友達の存在のせいで、恋敵への嫌がらせはエスカレートしたわけだけど。
とにかく、そんな調子だから身に染みてわかった。
やっぱり私はヒロインになんてなれないのだ、と。
「お嬢様。突然ですがクイズです」
「ねえ今の私の話聞いてた?」
一人しんみりしていたのに、鷹司はそんな私の様子を全く気にせず、デデンと効果音が付きそうなテンションで言ってきた。何なのこいつ。
「お嬢様秘蔵のこれらの小説を、ある基準で二種類に分けてみました。さて、その基準とは何でございましょうか」
「さっきから片付けに妙に時間掛かってると思ったら……何してるのよ」
鷹司の前には、小説が綺麗にびっしり収納された二つのボックス。
中身を見れば、確かに元の並びと大きく変わっている。
クイズと言われたからには当ててやろうと思ってじっと見比べてみる。……けど。
「全然わからないわ。何なの?」
どれもちゃんと読んで、内容は頭に入っているものばかり。でも特にピンとくるものはない。



