腹黒執事は、悪役なお嬢様への愛が強め





「なるほど。確かに全科目どれも平均以下、もっといえば赤点レベルでございますね」


「改めて言わなくていいわよ。屈辱だわ」



部屋に戻ってきたら容赦なく始まったお勉強タイム。

まずは実力を確認するのだとか言って、実力テストを受けさせられた。そんなもの受けなくたって、自分の実力はよく知っている。



「どうせ私は(るい)と違って、何をやってもからっきしの落ちこぼれよ」


「弟君と比べる必要ありません。逆に考えれば、お嬢様にはまだこれだけ伸びしろがあるということなのですから」


「これまでの家庭教師も同じようなこと言ってたわね。皆諦めて辞めていったけど」


「ならばわたくしは、諦めなかった初めての家庭教師となるわけですか。お嬢様の初めてが頂けるとは、この上なく光栄でございます」


「……貴方、いちいち意味深な言い方しないと気が済まないわけ?」



微笑まれた。気が済まないらしい。