俺が不幸になるのは、いつも突然だ
その日もいつものように銀牙と、友人の胡桃と雪と帰っていた
他愛ない会話をして、もうすぐ家だ、そう思った時
胡桃に足を強く蹴られていた
まるで俺の足がサッカーボールかのように
親友は巻き込まれるのが怖かったのかオドオドするばかり
雪は最初こそ止めようとしたものの途中からは諦めたような顔で少し微笑んでいた
誰か、誰か助けてよ
必死で願った
けれどその思いが伝わるはずもなく、数十分が経った
もしかしたら数分だったかもしれない
五分に満たなかったかもしれない
それでも生きた心地はしなかった
別のグループの話し声が後ろから聞こえてきたことに気づいた胡桃は
何事もなかったかのように雪と銀牙を引っ張って行った
銀牙は最後まで抵抗したものの、連れて行かれてしまった
家に帰ってからも、足にある沢山のアザについて何か聞かれるかもしれないと、ずっと不安だった
親に相談なんてできるわけがない。俺は素直ないい子じゃなくちゃいけなかったから
でも親は俺のことなんてそれほど気にかけていなくて、親はその日、アザに気づくことはなかった
その日もいつものように銀牙と、友人の胡桃と雪と帰っていた
他愛ない会話をして、もうすぐ家だ、そう思った時
胡桃に足を強く蹴られていた
まるで俺の足がサッカーボールかのように
親友は巻き込まれるのが怖かったのかオドオドするばかり
雪は最初こそ止めようとしたものの途中からは諦めたような顔で少し微笑んでいた
誰か、誰か助けてよ
必死で願った
けれどその思いが伝わるはずもなく、数十分が経った
もしかしたら数分だったかもしれない
五分に満たなかったかもしれない
それでも生きた心地はしなかった
別のグループの話し声が後ろから聞こえてきたことに気づいた胡桃は
何事もなかったかのように雪と銀牙を引っ張って行った
銀牙は最後まで抵抗したものの、連れて行かれてしまった
家に帰ってからも、足にある沢山のアザについて何か聞かれるかもしれないと、ずっと不安だった
親に相談なんてできるわけがない。俺は素直ないい子じゃなくちゃいけなかったから
でも親は俺のことなんてそれほど気にかけていなくて、親はその日、アザに気づくことはなかった