震える声で返事をすると、大和は千明の左手を取ると薬指に指輪をはめた。
サイズはピッタリで、少し重たいと感じるくらい大きなダイヤがついている。
その重みを感じた瞬間涙が溢れ出た。
咄嗟に大和が千明の体を抱きしめる。
その体は苦しげに震えていた。
狼の血が騒いでいるのがわかった。
でも怖くない。
もう、恐いものなんてなにもない。
「今日は優しくできそうにない」
荒い呼吸で耳元で囁かれたら、千明も我慢できなくなる。
手の甲で涙をぬぐって何度も頷く。
「私なら、大丈夫」
そう告げると、ふたりはバラの花束の中に身を投げたのだった。
END
サイズはピッタリで、少し重たいと感じるくらい大きなダイヤがついている。
その重みを感じた瞬間涙が溢れ出た。
咄嗟に大和が千明の体を抱きしめる。
その体は苦しげに震えていた。
狼の血が騒いでいるのがわかった。
でも怖くない。
もう、恐いものなんてなにもない。
「今日は優しくできそうにない」
荒い呼吸で耳元で囁かれたら、千明も我慢できなくなる。
手の甲で涙をぬぐって何度も頷く。
「私なら、大丈夫」
そう告げると、ふたりはバラの花束の中に身を投げたのだった。
END



