みんな弾けるような笑顔だ。
その笑顔を見ているだけで千明は元気になれる。
「いい感じだろう? 3日間考えてようやくできたんだ」

「これ、園の中に貼るの?」
「あぁ。近隣の店や新聞広告にも入れてもらう予定にしてる」
これなら沢山お客さんが来てくれそうだ。

今からワクワクした気持ちになる。
「こんな才能もあるなんて、すごい」
素直に関心して言うと、大和は照れたように頭をかいた。

「色々なポスターを見ていいとこ取りしてみただけだよ」
そう言いながらもやっぱり嬉しそうだ。

こういう才能があるからこそ、幹部クラスになることができたんだろうと改めて尊敬の念が生まれてくる。
そして自分はそんな人の彼女なのだと思うと、やっぱりくすぐったい気持ちになった。

「本当にすごい。尊敬しちゃう」
「そんなに褒められると照れるな」

大和はまた頭をかいた。
「どうしてこんなに頑張れるんですか?」