「わあ……、なんて綺麗な夜景なの。セントラルパークと高層ビル、あ! クリスマスツリーも見える!」
予約したレストランで席に案内されると、真里亜はすぐさま窓の外に釘づけになる。
「副社長。イブなのに、よくこんな素敵なレストラン予約出来ましたね」
「ん? まあな」
本当は、どこのレストランも片っ端から満席だと断られ、粘りに粘って、たまたまキャンセルが出たタイミングでこのレストランを予約出来た。
だがそれを真里亜に伝えるのは野暮なこと。
文哉はすました顔でメニューを広げる。
「コース料理でいいか? 苦手な物は?」
「いえ、何でも食べます」
「……だろうな」
「むーっ! じゃあ聞かないでくださいよ!」
「ははっ!」
文哉はワインとコース料理をオーダーし、二人でキャンドルの灯りが揺れる中、美味しい料理を味わう。
「私、こんなに素敵なクリスマス・イブは初めてです」
「そうなのか? 毎年、何してたんだ?」
「えーっと、大学生の時はヤケになってバイトしてました。クリスマスケーキ売ったり、ピザを配達したり」
「ええっ?!」
「そんなに驚かないでください。その日は時給も上がるんですよ? 一人で家で腐ってるよりはマシでしょ?」
「腐るって、そんな」
「AMAGIに入社してからは、忙しいフリして残業してました」
「ええ?!」
「だから、そんなに驚かなくても……。そういう副社長は? 彼女とブイブイでしたか?」
ゴホッと文哉は、ワインを吹き出しそうになる。
「お前なあ……。ブイブイってなんだよ?」
「よく分かんないですけど。だって私、ブイブイしたことないし」
「俺もないわ!」
「そうなんですか?」
そう言って真里亜は、もう一度窓の外を眺める。
「ずーっとこの景色を覚えておこう。これ以上ロマンチックなイブは、この先もないでしょうから。今夜のことは忘れません。副社長、素敵なクリスマス・イブをありがとうございました」
微笑みかけてくる真里亜はとても綺麗で、文哉は何も言葉が出てこなかった。
予約したレストランで席に案内されると、真里亜はすぐさま窓の外に釘づけになる。
「副社長。イブなのに、よくこんな素敵なレストラン予約出来ましたね」
「ん? まあな」
本当は、どこのレストランも片っ端から満席だと断られ、粘りに粘って、たまたまキャンセルが出たタイミングでこのレストランを予約出来た。
だがそれを真里亜に伝えるのは野暮なこと。
文哉はすました顔でメニューを広げる。
「コース料理でいいか? 苦手な物は?」
「いえ、何でも食べます」
「……だろうな」
「むーっ! じゃあ聞かないでくださいよ!」
「ははっ!」
文哉はワインとコース料理をオーダーし、二人でキャンドルの灯りが揺れる中、美味しい料理を味わう。
「私、こんなに素敵なクリスマス・イブは初めてです」
「そうなのか? 毎年、何してたんだ?」
「えーっと、大学生の時はヤケになってバイトしてました。クリスマスケーキ売ったり、ピザを配達したり」
「ええっ?!」
「そんなに驚かないでください。その日は時給も上がるんですよ? 一人で家で腐ってるよりはマシでしょ?」
「腐るって、そんな」
「AMAGIに入社してからは、忙しいフリして残業してました」
「ええ?!」
「だから、そんなに驚かなくても……。そういう副社長は? 彼女とブイブイでしたか?」
ゴホッと文哉は、ワインを吹き出しそうになる。
「お前なあ……。ブイブイってなんだよ?」
「よく分かんないですけど。だって私、ブイブイしたことないし」
「俺もないわ!」
「そうなんですか?」
そう言って真里亜は、もう一度窓の外を眺める。
「ずーっとこの景色を覚えておこう。これ以上ロマンチックなイブは、この先もないでしょうから。今夜のことは忘れません。副社長、素敵なクリスマス・イブをありがとうございました」
微笑みかけてくる真里亜はとても綺麗で、文哉は何も言葉が出てこなかった。



