人生は虹色〜兄が僕に残した言葉〜

僕のお腹がはち切れるぐらい食べ終えた頃には、夏実は燈也たちと物凄く仲良しに。


それに、琴美姉ちゃんとも楽しく会話をしていて、家族にすっかり溶けこんでいた。



「——大変だよ。育児は体力勝負だからね」



「そうなんですね。いつ頃、産まれるんですか？」



「予定日はね、２月の２７だけど。どうだろ？それより早く産まれてくるかもしれないし、遅いかもしれない」



「あと２ヶ月ぐらいかぁ！女の子だし楽しみですね」



夏実と琴美姉ちゃんが楽しく話している中、僕は燈也達と遊んでいた。



「——これね、ハシゴが伸びるんだよ。それでね、高いところにいる人を助けたり、高い所から火を消すことができるんだ！」



お気に入りのミニカーを次から次へと僕に見せつけては、乗り物の博士かのように、説明してみせる。



隣では顔を真っ赤にして、気持ち良さそうに横たわる航兄ちゃん。


空いた缶ビールが散乱し、冬のＢＢＱは終盤へと差し掛かっていた。