人生は虹色〜兄が僕に残した言葉〜

「ねぇ?航くんって仁くんのお兄さん?」



「そうだよ!」



「俺んち三人兄弟なんだけど……一番上が亨兄ちゃんって言ってぇ〜。歳が14個も離れてんだよ!」



「へ〜そうなんだぁ……」



「あっ!今、丁度あそこで話してる二人いるじゃん。メガネかけてる方!あれが亨兄ちゃん!」



亨兄ちゃんは友達の昌典くんと一緒に話をしながら、食事を楽しんでいる。



「そうなんだぁ〜!何か仁くんに似てるね〜」



「それ、よく言われる!」



「やっぱり?だってホントそっくりだもん」



「そんなに?やっぱ、似てるんだぁ〜」



「うん、似すぎなぐらい……」



僕と亨兄ちゃんは顔つきが似ていた。



似てないのは体格ぐらいだろうか。

かなり前に出たお腹が身動きの邪魔をしていた。