人生は虹色〜兄が僕に残した言葉〜



同じ夢を見るようになっていた。



航兄ちゃんが地獄のような大きい穴に、引きづり込まれる夢。



僕が手を差し伸べても毎回、

救うことができない苦しみ。



そんな悪夢を見るようになって三日目、寝覚めの悪さに、僕は悩まされるようになっていた。



実際、夢で良かったと思うけれど、何も助けてあげれないことが現実と一緒で心痛だった。