双子を見て気分も落ち着いてきたし、もう平気だ。
無残に打ち捨てられたクマたちを手に取り、ホコリをはらう。
あ~あ、これだけは少し残念だなぁ。
踏みつけられていびつな形になったクマだけど、両手で揉んで整えれば少しはマシになる。
「それ、可愛いね」
洋介くんが柔らかな声色で言う。
「ありがとう。手芸部で作ったの」
あなたたちふたりを思い浮かべながら。
とは、言わなかった。
無残に打ち捨てられたクマたちを手に取り、ホコリをはらう。
あ~あ、これだけは少し残念だなぁ。
踏みつけられていびつな形になったクマだけど、両手で揉んで整えれば少しはマシになる。
「それ、可愛いね」
洋介くんが柔らかな声色で言う。
「ありがとう。手芸部で作ったの」
あなたたちふたりを思い浮かべながら。
とは、言わなかった。



