双子漫画家からの溺愛注意報!?

そういえばそうだった。

今日はまたママに頼まれて伊集院薔薇先生の原稿を取りにいく予定になっていた。

どうせ一度、学校から家に戻らないといけないから、一緒に家に来ないかと誘われていたんだ。

そんな大切な用事をしょっとしたことで忘れてしまうなんて、私はまだまだダメだな。




「あいつらなんだよ。なにがあった?」




洋介くんの後ろから顔をのぞかせたのは俊介くんだ。

さっき、教室に入ってすぐに怒鳴ってくれたのは俊介くんの声だった。




「大丈夫だよ、ちょっと色々あっただけ」