双子漫画家からの溺愛注意報!?

そんな怒鳴り声が聞こえてきたかと思うと、先輩たちは蜘蛛の子を散らすように逃げで行く。




「大丈夫?」




私の前で膝をついて声をかけてくるその人。

誰……?

涙を手の甲で拭って様子を確認すると、それは洋介くんだったのだ。

私は慌てて立ち上がり、スカートのホコリをはらう。




「ど、どうしてここに!?」



「どうしてって、今日放課後に原稿を取りに来る予定にしてただろ? なのに約束場所に来ないから、心配してたんだ」