双子漫画家からの溺愛注意報!?

私を羽交い締めにしていたショートカット先輩が笑いながら離れていく。

自由になっても逃げる気力がなくてその場に座り込んでしまう。

クマが台無しになってしまったことよりも、双子への気持ちを踏みにじられた気分だった。

悔しくて、次から次へと涙が出てくる。

こんなヤツらの前で泣きたくなんてないのに……!

悔しくて下唇を噛み締めたとき、ガラッと教室の戸が開く音が聞こえた。

顔を上げて確認するけれど、涙で視界が滲んで誰が入ってきたのかわからない。

けれどそこにふたりいることはわかった。




「なにしてんだ!」