双子漫画家からの溺愛注意報!?

本当はさっきから心臓が早鐘を打っているし、嫌な汗も吹き出してきていた。

でも悟られちゃダメだ。

気が付かれたら、きっともっとエスカレートしていく。



「さぁて、これをどうしようかな」




ポニーテール先輩は片方だけ奪った上履きのかかと部分に人差し指を入れて、器用にクルクル回し始めた。

するとショートカット先輩がわざとらしく咳き込んで、「この教室ホコリっぽすぎ! 窓開けていい?」と、窓辺に近づいていく。

返事をまつこともなく窓を大きく開け放った。

外から新鮮な空気が入ってきて少しだけ気分がよくなる。

と、次の瞬間だった。。

ニヤリと口角を上げたポニーテール先輩が上履き窓の外へ投げ捨てたのだ。