双子漫画家からの溺愛注意報!?

「ちょっと、やめて!」




すぐに手を伸ばして止めようとしたけれど、目を閉じていたからテンポが少し遅くなってしまった。

ポニーテール先輩はいともたやすく私の右足の上履きを奪って笑っている。




「はははっ! なにしてんのあんた、どんくさぁ!」




殴ると見せかけて上履きを奪うなんてずるい!

そう思うがなにも言わずにポニーテール先輩を睨みつける。

上履きくらいだったらいつても買い換えることができる。

今は通販とかでも学校の上履きって売ってるんだし。

頭の中でそう考えてどうにか自分の落ち着かせる。