双子漫画家からの溺愛注意報!?

それだけなら他の子たちと同じだけれど、見学行けば必ず洋介くんか俊介くん、またはその両方を会話をしていたのだ。

先輩たちから見れば突然現れた2年生がふたりと親密そうにしているのだから、腹が経ったんだろう。

だけど、そんなことで文句を言われても謝る気にはなれなかった。

生徒同士仲良くしてなにが悪いっていうんだろう。

私は強気で先輩たちを睨みつける。




「なんだよそこ顔。生意気なんだよ!」




ポニーテール先輩が顔を真赤にして拳を握りしめる。

後ろにいるふたりはニヤニヤと笑みを浮かべてそれを見ているだけだ。

殴られる!

咄嗟に両腕で頭をかばう。

しかし体に訪れた衝撃は足の方だった。

さっき座ったまま後ずさりをして、私は三角座りのような体勢になっていた。

そこで先輩たちは私の上履きを奪い取ることにしたみたいだ。