「『お前のために準備してきた』とか『好きだって気づけよバカ』とか、かなぁ」




他にも沢山あるんだけれど、このセリフを考えたのはきっと洋介くんだ。

目の前に洋介くんがいる状況じゃ、やっぱり恥ずかしい。

そう思っていると不意に耳に息がかかった。




「好きだって気づけよバカ」




ぞくぞくぞくっと背筋に寒気がしてその直後顔がカッと熱くなる。




「これから先、お前にはずっと秘密を守ってもらうことになるからな。これくらいのご褒美は必要だろう?」