双子漫画家からの溺愛注意報!?

☆☆☆



暖かな紅茶を一口飲むとようやく心が落ち着いてきた。

パニック寸前になる私を客間に通して、紅茶を出してくれたのはおじいさんだ。




「つまり、洋介くんがストーリーを考えて、俊介くんが絵を描いているだね?」




今までに聞いた説明を繰り返すと、洋介くんが柔らかく微笑んで頷いた。




「最初は遊び半分で漫画を描いてたんだけど、爺の勧めてコンテストに参加することになったんだ。そしたら受賞しちゃって、もうびっくりだよ」




爺と呼ばれておじいさんが誇らしげに胸を張る。

ふたりからは爺と呼ばれているみたいだ。