一度洋介くんは部屋に引っ込み、茶封筒を持って戻ってきた。
これが伊集院薔薇先生の原稿!!
両手で受け取るものの、緊張して指先が震えてしまう。
それを目ざとく見つけた俊介くんが険しい表情を向けてくるのがわかった。
私はこれ以上緊張を悟られないように、原稿をしっかりと胸の前で抱きしめた。
「確かに受け取りました。あの、それで、先生はどこに?」
部屋の中にはふたり以外に誰もいないようだし、どこかに行っているのかな?
できればサインをしてもらいたいんだけど。
そう思っていると「お前、本気で言ってんのか」と、冷たい声が頭上から振ってきた。
見ると俊介くんの呆れ顔と視線がぶつかる。
これが伊集院薔薇先生の原稿!!
両手で受け取るものの、緊張して指先が震えてしまう。
それを目ざとく見つけた俊介くんが険しい表情を向けてくるのがわかった。
私はこれ以上緊張を悟られないように、原稿をしっかりと胸の前で抱きしめた。
「確かに受け取りました。あの、それで、先生はどこに?」
部屋の中にはふたり以外に誰もいないようだし、どこかに行っているのかな?
できればサインをしてもらいたいんだけど。
そう思っていると「お前、本気で言ってんのか」と、冷たい声が頭上から振ってきた。
見ると俊介くんの呆れ顔と視線がぶつかる。



