双子漫画家からの溺愛注意報!?

ぶっきらぼうに聞いてきたのは俊介くんだ。

俊介くんは相変わらず無愛想な顔で、なんだか見下されている気分になってくる。

双子でも随分雰囲気が違うようで、とまどってしまう。



「そう……です。今日はママが仕事で忙しいから、私が先生の原稿を取りに来たの」




私は最初だけ俊介くんへ向けて言い、あとの言葉は洋介くんへ向けて言った。

仕事のことは洋介くんに伝えたほうが優しく接してくれそうだったから。




「そうなんだ。松岡さんにお願いしたい先生は沢山いるから、きっと大変なんだろうなぁ」