camelに溺れる




バーカウンターとは逆の団体席は、ベット並みに大きいソファとガラスの机が、壁に沿って並んでいる。


いつもはカウンターで一人で飲むから、団体席は初めて。




臨時休業の看板を出して戻ってきた優衣ちゃんは、ソファに座る俺の隣に腰掛ける。



「お酒は飲まなくて良いの?」

「今日は、いいかな」



今日はお酒を飲みにきたわけじゃないから。


また正面から優衣ちゃんを抱き寄せると、手が控えめに俺の腰にまわった。