なんだったんだ? さっきのは……。
 とんでもないワードが出てきたぞ。
 俺の聞き間違いか? 今すぐアイツに連絡とって……いや、そんな場合じゃなかった。
 俺の方も全く解決してなかったんだっけ。
 まずは雅だ。

 正直、プロポーズを断られる、なんて考えたこともない。雅がずっと待っていてくれてるのはわかってるから。
 結局、朝倉に言われてネガティブに陥ったのも、俺自身に自信がなかったからだ。
 でも結衣子の言う通り、雅との間にはなんの不安もない。12年の歳月が、結婚生活への自信を裏付けてくれる。
 一緒にいることがあまりにも自然で、この先他の誰とも、そんな関係は築けないだろう事もわかっいてる。

 よし。サクッと片付けよう。
 まずはプロポーズだ。

 それから、アイツに連絡しなきゃな。

 それにしても……。
 なんであの2人拗らせてるんだ⁇ どう見てもラブラブのカップルじゃないか。
 いや、少なくとも亮平はそのつもりだと思う。アイツ、一途だし、独占欲強いからな。
 あんな目立つ所にキスマークなんて、俺だって付けた事ないぞ。普通、服で隠れるとこにするだろ!

 よし。サクッとプロポーズして、雅と作戦会議だな。雅は本当の妹みたいに結衣子のこと大切にしてるからな。


 あぁ、俺、忙しくなってきた……。