携帯電話、彼との距離



ーーーその後は、倒れてしまった金髪を何人かの男子生徒が保健室に運んだ。
すぐに意識は戻っていたし、問題はなさそうだったが。

それから、私に近づく同級生はいなくなり、今に至る。
そう、同級生は。

『お前、あの竜王を倒したんだって⁈あいつうざかったんだよなぁー!』
『え俺らと仲良くしてくれね?』

私が竜王と喧嘩をしたと知った上級生の何人かが、私に話しかけにきたのだった。


ぶっちゃけ、同級生からの情報は海から手に入れられる。
そして私は、同級生と友好関係を結べる時間で、同級生に対する壁と上級生に対するパイプを手に入れたわけだ。


「ねーぇ、鈴?」
お、海の声だ。