携帯伝和、彼との距離

恋愛(その他)

月野麗/著
携帯伝和、彼との距離
作品番号
1706803
最終更新
2023/10/06
総文字数
6,480
ページ数
31ページ
ステータス
未完結
PV数
167
いいね数
0
「ねぇねぇ、『ケータイデンワ』って知ってる?あの七不思議!」

「あっ、知ってるー!あれでしょ、夕方の5時55分55秒、5が五つそろう時間に、555-5555-5555に電話をすると、ってやつ!」


私の通う国立シエル学園には、七不思議がある。



1、歩く銅像

2、目の動く絵画

3、真夜中に鳴るピアノ

4、13段階段

5、体育館の騒音

6、恋愛破棄屋上







7、ケータイデンワ




そもそも、ケータイデンワとは何か。

他の七不思議は名前で何となく予想がつくのに、これだけ謎だろう。


その理由は、ケータイデンワ自体が都市伝説から始まったものだからである。



つまり、七不思議の転入生がケータイデンワ。





…くだらない。

私は鼻をすする。9月の風はもう肌寒く、私の肌をくすぐる。






そもそも、だ。





私は七不思議なんてものに興味はない。

何故か?非科学的だからだ。




1の歩く銅像は嘘だろう。

銅は融点が1,085℃。想像してほしい。

その温度に近づいたら、普通に目撃者が焼け死ぬだろう。


2の目の動く絵画。モナリザの目が動くといわれている。


モナリザは元々、どこから見ても見つめられているような錯覚を起こさせる絵画といわれているのだ。

そのおかげで、「モナリザ効果」という言葉が生まれたほど。


などなど、まぁ、科学的に不可能だと言い切れるものが多い。

だが。


「ケータイデンワか…」

私はつぶやく。

これだけは、起きうることがないことを科学的に証明できないのだ。


いや、自分の中で証明に納得できない、というほうが近いか。


「まずは、噂通りに行うと50%の確率で噂が成功するとして…」

この場合、百回連続で失敗する確率は1267650600228229401496703205376分の1。


情報工学では、発生確率が5%未満のものは発生しないと考える仮説の立て方がある。



さぁ、実験開始だ。



「科学的とか、ロマンがない話をするねw」

国立シエル学園(?)高等部3年 星野光(ホシノヒカリ)
×
「嘘でしょーーーー⁈こっ、これはあってはならない事態だわ!」

国立シエル学園 中等部2年 神崎天鈴(カンザキアマネ)



二人の関係は都市伝説から始まり…?

続きは本編↓

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