「分かりました。時間は気にしなくて大丈夫です」



遅くなりすぎると,心配になった両親が突撃してくるかもしれませんが。

やりそうな2人。

直ぐに出てきてしまった私。

そんな事を考えながら返事をする。

あぁ,そうだ。



「これ,制服ならこのままお会いしてもいいでしょうか」



それとも変なやつだと思われるから,最初は着替えた方がいい?



「うん,いいよそのままで。……会ってみて,茉悧には完璧でにこやかな微笑みを浮かべつつも,遠回しにもう来るなと言われるかもしれない。それでも気にしないでね。ストレスになるかもしれないけど」


メイド,五十嵐花蓮。

主人は茉悧様,雇用主は旦那様。

肝に命じさせて頂きます。