「もしかして、お二人って……‼」


すると、私の声に気付いた二人は、同じタイミングでこっちを向く。並んだ顔は、確かにソックリで……。

何度となく勇運くんとお巡りさんが重なった理由が、今なら分かる。

だって、二人は、


「あぁ、知らなかったのですね。

あの二人は兄弟ですよ」


自分のサインをシュレッダーにかけながら、柴さんが教えてくれる。

やっぱり、そうだったんだ!
どうりで……‼


驚く私に、お巡りさんが「あはは」と笑みを浮かべた。


「まだ自己紹介していなかったね。

僕は、一葉 守人(ひとつば しゅうと)。

冬音ちゃんが陽の丘高校って聞いて、勇運と同じ学校だって思ってたけど……。まさか、一緒に交番に来てくれる仲とは。勇運も隅に置けないねぇ」