パーシーとチャーリーが案内してくれたのは、執務室よりずっと奥にある部屋だった。

 そこにいたるまでに、この居住区域にある様々な部屋を案内してくれた。

 食堂、厨房、居間、他の執務室、娯楽室、図書室まで。それから、ヴィクターとパーシーとチャーリーの部屋も。

 途中、すれ違う兵士は親衛隊の隊員たちで、彼らは主に国王であるヴィクターを護衛しているという。

 親衛隊の控室で隊長のロビン・ワディンガムや数名の隊員を紹介してもらった。ロビンは、茶髪に茶色の瞳、筋肉たくましいいかにも軍人といった四十代後半で、とても気さくな人である。