無能者だからと離縁された私は、「野獣王」の生贄妻となりました~じつは無能ではない私。あらたな旦那様の「真実の声」が可愛すぎて幸せ満喫中。クズな元夫と義姉は絶対に許せないので破滅してもらいます~

『そんな薄っぺらい台詞でおれの気持ちが表現出来るものか? おれの一目惚れの大切な台詞だぞ? 『おれの側にいて、おれだけを見て下さい』?。それとも、『ウォーターズ帝国の愚かな皇帝と違い、おれはきみを大切にする。心から愛し、この世のだれよりもしあわせにする』? ああ、ダメだ。それでなくとも、おれはおっさんだし野獣だ。こんなおれにそんなことを告げられても、気色悪がられるにきまっている。めちゃくちゃひかれるに違いない』

 またまたまた心に流れ込んできた。

(って、なんですって? 一目惚れ? このわたしに? 信じられないわ)

 めちゃくちゃ驚いた。信じられなかった。

 突如目覚めたわたしの力だけど、間違いはないはず。